角田喜久雄『霊魂の足』創元推理文庫
大嫌いな梅雨に祟られ本調子ではなかったが、親友である泉野刑事課長に会えるという理由でN県に公務旅行した警視庁捜査一課長・加賀美敬介。どうやら泉野は再調査中である「花屋マドモアゼル事件」において重大な新事実を見つけたらしいのだが……(表題作)。〈加賀美捜査一課長〉シリーズの短編を全一巻に集成した作品集。
📚 角田作品は少しずつ集めていたのですが、この作品が初読みになりました。ダンディでハードボイルドな第一印象に加えて、実は人情家でもある加賀美敬介捜査一課長の色々な表情が楽しめた短編集でした ちなみに私は全7編の中では「怪奇を抱く壁」「霊魂の足」「黄髪の女」「五人の子供」が特にお気に入りです ☺️