横田順彌『平成古書奇談』ちくま文庫
[編] 日下三蔵
フリーライターをしながら作家を志す25歳の馬場浩一は東急東横線・学芸大学駅近くにある小さな古書店・野沢書店に出入りしている。店主である野沢勝利やその娘・玲子たちと交流を深め、古書に通じたことで出くわした数々の不思議な事件や謎について綴った全9編の連作短編集。
📚 以下、感想です。紀田順一郎氏や出久根達郎氏が著すいわゆる「古書店もの」では、到底味わえないであろう角度から書かれた古書ミステリ集でした 現実世界と空想世界とのチューニング具合やバランス感覚が、なんともヨコジュンさんらしいといいますか ちなみに全9編のうち、私は「あやめ日記」「挟まれた写真」「サングラスの男」「おふくろの味」「老登山家の蔵書」が、特にお気に入りです ☺️