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エヴァ・ビョルク・アイイスドッティル『軋み』小学館文庫
[訳] 吉田薫
シリーズ第1作目。恋人との関係が唐突に終わったことを機にレイキャヴィーク警察を辞めて故郷・アークラネスに戻り、地元警察の犯罪捜査部に職を得た女性刑事・エルマ。平穏なようでいて見えない所で色々起きているこの小さな漁港町にある灯台付近の岩場で、女性の不審死体が見つかった。

📚 2021年度の英国推理作家協会新人賞(ジョン・クリーシー・ダガー賞)受賞作品。過去と現在のエピソードを行き来し、被害者と捜査する刑事の両者に共通している「アークラネスに何故戻ってきたのか」というテーマに沿って展開される物語。陰鬱な出来事を丁寧に切り取って要所に散りばめることで事件に至るまでの過程を多面的に表現した濃厚な作品です。

📚 以下、感想です。読了後すぐは作品への物足りなさといいますか、納得のいく物語の解釈ができなかったのですが、色々な方のレビューを読むことで作品の印象が変わったことに加え、再読して情報量を増やしたことで作者の意図も把握できたかなと、思えるようになりました。それでも色々難しいお話ですが…… 😅 続編も楽しみにできるくらい理解は進んだ……と思います :Shiropuyo_thinking:

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