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都筑道夫『キリオン・スレイの再訪と直感』角川文庫
〈キリオン・スレイ〉シリーズ第3作目。ふと如雨露を買ってきて、その晩に山の手線に飛びこんだ男。その半月前、綿菓子を買った後に首をくくった男。不必要なものを買い、理由もなく自殺した男たちに関するウォーターケイク氏からの問いかけに対し、アメリカへ帰ったものの東京が恋しくて日本に戻ってきた詩人・キリオンが再び好奇心を発揮し、調査を開始することに。

📚 今作は全6編の本格推理連作短編集です。キルとトニイ(青山富雄)のコンビに加え、水菓子屋の若旦那・ウォーターケイク氏や大学生の綱木、若い落語家の柳亭茶楽、推理小説家の安藤告など登場し、不可解な事件の謎を解いていきます。前述の友人に鍛えられ以前より偏りながらも上達した?日本語を駆使するキリオンにも注目です :Shiropuyo_mattari:

📚 前作を読んでから1年半ほど空いてしまっていたので、果たして覚えているかちょっと不安でしたが……推理小説が好きなアメリカ人の詩人・キリオンが異国の日本で王道のロジックで謎を解き明かしていくというスタイルは、やはり面白いです。ちなみに今作では特に「三角帽子が死につながる」「下足札が死につながる」「署名本が死につながる」が、私のお気に入りです ☺️

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