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[幌メモ その52]
仁木悦子『穴』講談社文庫
夜中に外から不審な声がする。朧月の下、少年が板塀の隙間から覗き込むと、隣人が庭の隅に大きな穴を掘っていた──。不審な行動を目撃したことから始まる少年の恐怖体験を彼の視点で描いた表題作「穴」を含む、作者ならではの着想と個性豊かな筆致で綴った全6編の短編集。

📚 仁木作品の特徴は比較的重い内容の事件であっても読後感が良い所(今作では「誘拐者たち」が、お気に入りです)☺️ それはフックを仕込み、終盤に連動させる「機構」を謎解き以外にも様々な形で仕掛けているためだと解釈するのですが……実際に運用するのは相当難しいかと。ましてや短編集。脱帽です 😅

読了日 2020年2月19日

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