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[幌メモ その49]
小川哲『ゲームの王国(上・下)』ハヤカワ文庫
作者の第2長編。プノンペンの孤児「太陽」と、貧村生まれの神童「幸福」の数奇な運命に理不尽や不条理に満ちた1960年代以降のカンボジア史を織り交ぜ綴られた半世紀以上に渡る「人生」と「ゲーム」の物語。

📚 第38回日本SF大賞&第31回山本周五郎賞受賞作品。端的に書ける内容ではないけれど……なるべく速く、多くの人に読んで貰いたいので、簡単に説明をば 😉 ──目を背けたくなる史実も刻みこんだ歴史小説であり、近い将来起こり得る題材を用いたSF小説であり、複雑且つ濃密で重厚な構成ながら軽妙な筆致でページを繰る手を止めさせない稀有な作品、です ☺️

📚 そして作品を通じて痛感させられたのは…… 😓

考える力がないことの悲しさ。
伝える力のないことの悲しさ。
理解できないことの悲しさ。

つまりは、勉強の大事さ。

これは、今後も頭に刻み込まれて忘れることのない読書体験になるでしょう。

なので「作者の勝ち」「私の負け」ということなのです 😭

読了日 2020年5月4日

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