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[幌メモ その43]
ビル・ビバリー『東の果て、夜へ』ハヤカワ・ミステリ文庫
[訳] 熊谷千寿
自分の「仕事」を結果的にしくじった15歳の少年・イーストが所属組織からの命令で裏切り者を殺害するため、殺し屋である弟を含めた少年4人でLAからウィスコンシンまでの数千キロを自動車で旅することに。しかし目的意識が高いのはイーストのみで年長の少年は各地で面倒を巻き起こし、遂には……。

📚 著者のデビュー作品。英国推理作家協会賞ゴールドダガー&最優秀新人賞を同時受賞していますが……賞から連想する要素を作品からは私は余り感じませんでした。ひとりの少年の成長を描いた作品であり、誤解を恐れずにいえば『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』のような組織の物語です。

📚 詳しい設定が提示されずに物語が始まるので、最初の印象が徐々に変わっていく過程が面白いです。そして原題の『DODGERS』にも意味があり、「ある種の意識」は今も存在しているということは理解しておくべきことだということも。

最後に、地図で場所を確認しながら読むとより作品を楽しめます :Shiropuyo_good:

読了日 2018年1月27日

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