[幌メモ その32]
ルー・バーニー『11月に去りし者』ハーパーBOOKS
[訳] 加賀山卓朗
1963年、11月。ニューオーリンズの犯罪組織・マルチェロ一味の若き敏腕フィクサー、フランク・ギドリーは相棒の怯えた様子と後に知るケネディ大統領暗殺の報から嫌な予感を覚える。数日前に依頼された仕事は、この暗殺に関係するのでは?と。
📚 身の危険を感じて西に向かうギャングの若手幹部、静かに彼を追う凄腕の殺し屋、そして夫から逃れてきた訳ありの若き母娘。彼らの行動が運命で撚り合わされ辿り着く場所と、そこから見える景色。11月だからと読んだ作品でしたが、余韻が素晴らしい傑作です。如何様にも解釈できるタイトルも秀逸です ☺️
読了日 2021年11月7日
[追記] ルー・バーニーの新作、ハーパーBOOKSからの刊行が決定したそうです 刊行日は未定ですが、これは楽しみ