[幌メモ その26]
ジョセフ・ノックス『笑う死体』新潮文庫
[訳] 池田真紀子
〈エイダン・ウェイツ〉シリーズ第2作目。マンチェスター市警・パーズ警視の使い勝手の良い駒として夜勤に厄介払いされた「堕落した刑事」エイダン。連続放火、リベンジポルノ、グロテスクな笑みを浮かべた死体、と一筋縄ではいかない3つの捜査に相棒・サティと臨む。
📚 実際に起きた「タマム・シュッド事件」の要素を取り込んで前作以上に複雑に構築された物語。各事件と登場人物に加えエイダン・ウェイツ刑事の過去と現在を「敢えて雑多」に配置した内容をフェアな謎解き小説&個性的な警察小説の要素を内包した「ノワール小説」という形態で表現した、極上のミステリです ☺️
📚 特筆すべきは……ある箇所で痛感した、夢中で読む感じとは異なる、息を止めて読まざるを得ない文章による圧力の凄まじさ 🥶 かと思うと「悪運に悲運」なる名刑事コンビの掴み所のないブラックな遣り取りにニヤニヤしたり 😇 とか。更に杉江松恋氏の詳細な巻末解説で再発見があったり 😆
続編も楽しみです ☺️
読了日 2021年10月17日
[追記] 宮澤ひなた選手、リヴァプールへの移籍かと思いきやマンチェスター・ユナイテッドへ 🎉 長谷川唯選手とのダービー、楽しみ 😆‼️