アリスン・モントクレア『ロンドン謎解き結婚相談所』創元推理文庫
[訳] 山田久美子
1946年、戦後のロンドン・メイフェア。奇跡的に戦禍を免れた建物の一室に2人の女性(小柄で行動的なアイリスと長身で上流階級出身のグウェン)が〈ライト・ソート結婚相談所〉を設立した。開業3ヶ月のある日、思いも掛けない事件が出来する。
📚 凄く簡単に物語の入り口を書きましたが……出来れば予備知識を一切入れず読んで欲しい作品です 😆 カバー画の雰囲気からは想像できない内容だったり、2人それぞれが抱える秘密だったり、それをメインの事件解決にどう上手く絡ませているか等々、伝えたいことは多々あれど、余り多くを語るべきではないかと 😅
📚 ただ確実に言えるのは……タイプは違い過ぎるけれど私にとっては今年読んだ『ストーンサークルの殺人』に匹敵する面白さ ☺️ ある意味においてはそれを上回る読み応え、楽しさ。特にセンス抜群の会話の遣り取り、読後感、次回作への期待等……海外ミステリの「初めの一歩」としても、良いかもしれません ✨
読了日 2022年4月5日
アリスン・モントクレア『王女に捧ぐ身辺調査』創元推理文庫
[訳] 山田久美子
シリーズ第2作目。1946年7月、ロンドン。〈ライト・ソート結婚相談所〉を営むアイリスとグウェンに、英国王妃に仕えるグウェンのいとこペイシェンス・マシスンから依頼され、何故かギリシャの王族・フィリップ王子の身辺調査をすることになってしまう。
📚 前作での「ラ・サル殺人事件」を解決して1ヶ月後の物語。グウェンのいとこから持ち込まれた依頼は英国王室の危機を救うための身辺調査だった……何故、町の結婚相談所にそんな重大な依頼が? 🤔 と、そのような疑問を持たれたのなら、前作『ロンドン謎解き結婚相談所』を読んでみましょう。お勧めです 🤗
📚 それにしても……このカバー画、見れば見るほど素晴らしい 😍 読者の想像力を補ってくれるだけでなく、読後に分かる小ネタが散りばめられているし 😁 何故それぞれの作品でアイリスとグウェン、どちらかの顔しか描かれていないのか 🤔 ということにも実は意味があったり…… ☺️ 実に秀逸なイラストとデザインです 😆
読了日 2022年8月4日