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原尞(りょう)『私が殺した少女』ハヤカワ文庫

まるで、拾った宝くじが当たったような不運な一日が1本の電話ではじまった。西新宿の〈渡辺探偵事務所〉に電話をしてきた依頼人は面会場所に目白の自宅を指定。私立探偵・沢崎は愛車を走らせ依頼人宅に向かうが、実は彼は既に、事件に巻き込まれていた……。

📚 〈私立探偵・沢崎〉シリーズ長編第2作目にして、第102回直木三十五賞受賞作品。個人的には前作『そして夜は甦る』から3年ほど読む時間が空きましたが…… 😅 感想としましては……直木賞に相応しい個性的なハードボイルド作品だなあと。非常に面白かったです ☺️ だからこそ……もっと早くに読んでおくべきでした…… 😌

[追記] シリーズ作品ですので前作の感想等も返信で繋げます。

原尞(りょう)『そして夜は甦る』ハヤカワ文庫

〈私立探偵・沢崎シリーズ〉長編第1作目。西新宿の雑居ビルに事務所を構える沢崎のもとへ、ここ数日連絡が取れないルポ・ライターの佐伯に関する情報を求め男が訪ねてきた。一方、別の筋からも同様の問い合わせを受けた沢崎は佐伯の調査に乗り出すことに……。

📚 作者のデビュー作。レイモンド・チャンドラーの影響を多分に受けたであろう主人公・沢崎のキャラクター造形。練られたプロットと謎解き、秀逸なラストシーン。洒落た題名。全体的には佳作……ですが 😅正直な所、読み辛かったです。特に中盤以降は情報過多で「ハードボイルド」の印象が薄まってしまいました 😭

📚 主人公周りの説明や調査過程では軽快に展開していたのに「ある事件」周りの話が中心になると明らかにスローテンポに。意図的にそうしたと思うのですが余り効果的ではなかったかも 🤔 また途中で登場する「ある兄弟」が余りに某兄弟の印象が強く……だとしても主人公の存在感は、もっと出して欲しかった 😭

読了日 2020年5月20日

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