本多勝一の『日本語の作文技術』の話題が流れてきた。
社会人になって最初の上司に「あなたの日本語は太平洋くらい伸びしろがある」と言われて、慌てて買って読んだ思い出深い本。
ひとつひとつの作文技術以上に、文章を書く上では表面的な個性を消したほうがいいという、スタンス的な部分で学びが多かった(本多勝一がそのような主張を本の中で明確していたかというと、実はしていなかった気もするのだけど、とにかく僕はそのように受け取った)。
後に、その上司が全く本を読まない人だと判明したのもおもしろかった。まさかそれなりに本を読んできた自分が本を読まない人に文章について厳しい指摘をされるとは思いもしてなかったのだけど、でもあの指摘は全く正しかった。