論考「1メートルの殻」について ※成人向けコンテンツへの言及を含みます
xclocheさんの論考「1メートルの殻」本当におもしろすぎる。
https://xcloche.hateblo.jp/entry/2023/12/26/232918
物事を"立体的"に捉えることに優れているVRや音声メディアは、当然“立体的"なことを人間が認知可能な範囲(1メートルの殻)の中の表現に特化していき、1メートルの殻の中で起こることはこれまた当然、主体性が大きく関わる表現になり、その代表的なものがアダルトメディアである、というあまりにも美しい構成。
一方で、そうなるとVRとASMRの違いもより際立ってくる印象。例えば鳥の目線で空から見下ろすVR作品は可能でも、聴覚は人間の頭部の構造に大きく依存している以上、同じような表現はできない。VRを利用した視覚表現では、人間とは異なる認知をしている(無)生物の認知を擬似的に体験できるポテンシャルがありそうな一方で、ASMR的な音声作品はどこまでいっても人間の聞き方しかできなさそう。(だからこそ、リアリティは音声作品の方が高いのかも)
論考「1メートルの殻」について ※成人向けコンテンツへの言及を含みます
また、論中でも言及されているけど、「1メートルの殻」もASMR音声を念頭に置く場合はどうしてもその半径がさらに小さくなる傾向になる。「耳舐め」はあっても、「目舐め」はない(あるのか?)