少し前にミウラさんがトランス短歌の話をしていたけれど、トランス短歌といえば仲西森奈さん! トランスネス自体をテーマにしているわけではないけれど、日常のなかに当然のものとしてトランス的な体験が出てくるんですよね。
『起こさないでください』(さりげなく)より、
くん付けがちゃん付けになる恋があり入籍よりも愛は手続き
Iの字に切られた陰嚢見下ろしてショーツをはいて環七を往く
恋人に入れられるものと仮定して痼りを探る わたくし わたくし
ぶっころす 所詮男とわたくしを評するひとを男の拳で
SRSはさみしい シュトーレンを独りで焼いて食べ切るようで
なにがNew どこまでHalf 木屋町のコンビニエンスな職質受ける
以下の短歌とか、「わかるわー」となったりします。私はあんまり声作っていないほうだけど、それでも移行前とは違うので使い分けて朗読とかしたくなることがある。
声色を変えて二人のこの部屋でコームを拾う 俺が私の
英語のトランス詩だと、こんなのがうちにはあります。
https://www.haymarketbooks.org/books/1761-there-are-trans-people-here
https://www.sarigenaku.net/okosanaidekudasai