(改めて)【㊗】新刊出ます!!
青弓社より『トランスジェンダーQ&A ―素朴な疑問が浮かんだら』。
昨年『トランスジェンダー入門』でコンビを組んだ周司あきらさんと2冊目の著作です。
『入門』のときは、とにかく「まずはこれを読んで!」と言える本を目指しました。トイレがどうとか、お風呂がどうとか、そんな文脈でトランスジェンダーという存在に意識が向いたという人が増えた時代だからこそ、「その話の前に、まずは基礎知識」というニーズに応えるための書籍でした。
今回の『トランスジェンダーQ&A 』は、それとは違います。いま多くの人の意識がまさに向かってしまっている、そうしたテーマについて、「本当に考えたいなら、これを読んで!」と言えるような書籍を目指しました。そしてそのために、私たちはこの本で最初っから最後まで「性別」について書き続けました。
トランスの存在を前提としない社会が「性別」について粗雑な認識を持ちすぎていることが、そのままトランスヘイト言説の拡散に繋がっています。だから私たちは「ちゃんと考える」ことを徹底しました。どうかこの本をよろしくお願いします。お役に立てると信じています。
ギリシャで!!!凄いですね🙌
「同性婚を合法化した。同時に、同性カップルによる子供の養子縁組も認められ、子供の姓の決定や育児休暇、社会福祉給付などさまざまな項目で、同性婚者と異性婚者間で差別がないことが明確化された。」とのこと
同性婚認める法案、ギリシャ議会で可決(ギリシャ) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/03/b60c7602d9319b42.html
トランスジェンダー映画祭2024が3月29日〜4月1日であるそうです。前売通し券は1800円ですが『最も危険な年』1本なら前売700円です。
『最も危険な年』だけでいいからどうか見て欲しい。今年は『これがピンクウォッシュ シアトルの闘い』の無料上映もあるそうです。ぜひ。
【前売り券】トランスジェンダー映画祭2024春
https://tff2024spring.peatix.com/?lang=ja
【書影公開】青弓社から『トランスジェンダーQ&A――素朴な疑問が浮かんだら』出ます。4月25日発売予定。
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787235367/
『トランスジェンダー入門』を書いた高井ゆと里さんとの共著です。
トランスジェンダーと「トイレ」「風呂」「スポーツ」の話をもうこれで終わりにしよう、というつもりで書きました。そもそも性別とは何か。性別を「変える」とはどういうことか。前提からたっぷり書いています。
素敵な装画はMiyabi Starrさん。思わず手に取りたくなる表紙!
ジュディス・バトラーが一般向けの書籍を発行したことに関するNTタイムズのインタビュー記事。
ジェンダーの諸悪の根源みたいに敵視され、暴力の標的にもなったとか。恐るべしアンチジェンダー・イデオロギー運動(バトラーの言葉)!
”私は、「ジェンダーアイデンティティ」だけがジェンダーのすべてではないことを言いたかった。 ジェンダーは、ものの集合体に属するもののひとつだ。ジェンダーはまた、法律において、政治において、不平等がどのように社会に定着するのかを考える上で、非常に重要な枠組みでもある。”
ギフト記事なのでご自由にお読みください。
https://www.nytimes.com/2024/03/24/books/booksupdate/judith-butler-thinks-youre-overreacting.html?ugrp=c&unlocked_article_code=1.fU0.B6Zo.sTBovqZViLEZ&smid=url-share
バルダーズゲート3クリアしました。でも、ずっと一緒にいたシャドウハートさんのロマンスイベント見切れなかったっぽい。最後のほうであんまりにもロマンス方面の進展がなくて、どんな感じのイベントがあるのか何かしら見てみたくてミゾーラさんの誘いに乗ってしまい、シャドウハートさんに怒られたのがダメだったのかも…。
いちおう最後まで恋人として話は展開して、エンディングもふたりで生きる感じではあったのだけど…。
もう一周して見たいような気持ちもありつつ、このボリュームをもう一周はけっこう大変だとも感じるし、そしてそうは言ってもシャドウハートさんイベントはだいぶん見たからせっかくもう一周するならカーラックさんとかのイベントを見たい気も。
「フェミニストは男嫌い」という根深いステレオタイプがありますが、実際に「フェミニストを自認する人」と「そうではない人」を比較した研究では、とくにフェミニストは男性が嫌い(ミサンドリー)という傾向は示されなかったとのこと。男性に対するフェミニストの態度は、男性に対する男性の態度と同じくらい肯定的。フェミニストをイメージだけで語ってはいけません。
https://theconversation.com/why-the-man-hating-feminist-is-a-myth-according-to-science-218167
新著についてのバトラーのインタビュー。本だけでなくインタビューもかなり意図的に一般向け。
(タイトルはちょっとミスリーディングだなと思う)
アメリカがん協会の最新の報告によれば、セクシュアル・マイノリティの人たちがしばしば直面する差別に関連する「マイノリティ・ストレス」が、喫煙やアルコールなどの健康リスクのある行動の蔓延につながる可能性があり、結果、がんのリスクを高めているとのこと。LGBTQではマジョリティの人よりも喫煙する人の割合が実際に高いそうです。LGBTQの人々が医療支援を受けるのを妨げている医療現場での差別も問題視されています。 #LGBTQ
https://www.thepinknews.com/2024/03/23/lgbtq-cancer-discrimination-risk/
38年も生きてていまさらなのですが、傘を持つときにグーで握る派とサムズアップ的に親指を沿わせる派がいますね。(私は沿わせる派)
トランスの子どもと医療について、トランス差別煽動のデマ拡散に大変寄与している極右のプロパガンダ本であるShrier (2020) をいまさら読みたいという方であればすでにご存じとは思うのですが…
米国各地の反トランス法制がどういう状況にあるかを批判的に知りたい場合はErin Reedさんによるニューズレターが詳しいです。https://www.erininthemorning.com/
また米国のトランス差別煽動に使われるトーキングポイントやレトリック、メディア状況など最新の情勢をこちらも批判的に知りたい場合にはニュースサイト Assigned Mediaがおすすめです。
https://www.assignedmedia.org
she/her(they/themでも)
大阪大学大学院人文学研究科講師。専門は分析哲学、特に言語とコミュニケーションの哲学。
単著
『話し手の意味の心理性と公共性』
http://bit.ly/3bcydLg
『グライス 理性の哲学』
http://bit.ly/3OyORT2
『言葉の展望台』
http://bit.ly/3zx2pdr
『会話を哲学する』
https://bit.ly/3RI7Dcj
共著
『シリーズ新・心の哲学 認知篇』
https://bit.ly/3TQ6y32
共訳
ロバート・ブランダム『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』
https://bit.ly/3hPM3WZ