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日本扇の謎を読了したので、ネタばらしはないけれど現時点での思うところなど(ただの叫びともいう) 

『日本扇の謎』ひと通り読了。
読んできた有栖川作品の中で過去一、報告連絡相談という単語が頭をよぎって仕方がなかった。母親への負い目(上手く言葉にできない、引け目、畏怖?)があったにせよ、六年という歳月で人間に対する見方が変化していただろうに、あの方法を彼に選ばせたのは弱さか。
颯一が、すべてありのままで帰宅していたなら、何かが違っていたはずと思うし、『その木戸を通って』を思い出してぐわんってなるし、センチメンタルな秋の空気が海風に乗って水面がきらきら光る様子を思う。
海が、水の流れが、辻褄が合うの言葉が全部しんどい·····。彼を彼女を知る人が思い出す時の表情がせめて辛い日々のものだけではないといい。ミステリの登場人物は記号の方がマシかもとこういう作品を読むと思ったりする。
それでも、会わなければよかったとは思わない不思議。今回株が急上昇したのは作家先生と同じく南波警部補でした。
あと、婆ちゃんと学者先生と作家先生のやりとりと雰囲気、気安い、人あしらいの上手い、でも不器用なところもある准教授に助手がいることが、ひどく愛しく慕わしい·····
ああ、支離滅裂(叫び)

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