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BLに全然興味が持てなかったのは、それが性的指向的に自分と関係のない世界だったというのもあるけど、まったく政治性を志向せず単なるファンタジーとして消費する傾向が強いと感じていたからかも。とりわけオリジナルのBLコンテンツが少なかった時代はどうしても二次創作がメインだし、そういう創作物には作者個人の(性的な)欲望が色濃く反映されているのが苦手だった。
BLコンテンツがある程度同性愛に寛容な社会基盤を構築してきたという事実がある反面、ではBLの愛好者はみな現実のLGBTQにフレンドリーかというと決してそんな人はない。事実、いわゆる腐女子の層とトランスヘイターの層はかなりの重なりがあると観測している。いわゆる「男の娘」や「フタナリ」コンテンツの愛好者も同じ。
要は「フィクションとしておとなしく消費させてくれたら許すけど、権利を主張しようものなら叩きのめす」というトキシックな態度が見て取れる。そういうファンコミュニティの有害性は本当に苦手。
(もちろん全員がそうだというわけではなく、そういう現象が観測されるというだけの話)

近年オリジナルのBLコンテンツが増えてきたけど、はっきり言って「おっさんずラブ」みたいなのは苦手だ。とりわけあの劇場版は現実から浮遊したファンタジーでしかなく、同性愛という表層だけ収奪しているから質が悪い。
一方『きのう何食べた』は好き。『チェリまほ』も悪くないけどはっきり好きとは言えない。
で、この前放送された『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』ってドラマはとてもよかった。これくらいのものを評価基準にしてほしい。

二次創作に政治的な――特にリベラルな視点を導入することは、極端に嫌がられる行為でもありますね。仮にそれが物語を読み解く視点の提案であったとしても。

支配を正当化するような家父長的な姿勢は許容されがちだったりするので、私も苦手なところです。

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