最近また音楽を聴くようになった。すこし前まで聞かなくなっていた。Podcastも聞いているので気分で切り替えている。耳の酷使ぐあいが増したけど、そのぶん目が休めるようになっている。音楽はかなりよい。日常とか生活とかにべったり貼り付いた意識を、きれいに剥がしてくれるものとして昔から見つめている。よくいえば視野が広くなる。悪く言えば夢見心地な空想家になる。ただいまこうして書いてて明確に思ったけど、ここで、後者を「悪い」ものだとしてしまえる心性が、そもそも、現世にべったりしている感覚だよなーたぶん、と思った。
意識がこの世にべったりしてるかんじは昔からあんまり好んでない。ほんとうは広いのに狭いところに貼り付かされる感覚があるからだ。そして、言葉も、このへんにうまく作用して、よい気持ちにしてくれるところがあるな。ただ、音楽の作用と言葉の作用は一緒なのかな-。芸術の効果みたいにひとくくりにしてしまいそうになるけど、細かく見ると違うとか、プロセスは違うとか、別物だと楽しい気はする。楽しさの種類が細分化してくれるのはよい。