ココモ・シティ
TAMA映画祭
ココ・ダ・ドールに黙祷する時間くらいあっても良かったと思うけどKがゴシップみたいにしゃべりやがって腹立った。
音楽プロデューサーの監督らしくR&B、ヒップホップ、ブルースがかかりっぱなし。『ココモ・シティ』というタイトルは”Sissy Man Blues”という曲で”Lord if you can't send me no woman, please send me some sissy man”と歌ったKokomo Arnoldの名前から取られていて実際にそれが流れてもいた。再現ドラマやSEのチープさは好きじゃなかった(エンターテイメント要素ってそういうことではなくない?)けどとにかく人が喋って喋ってこちらはそれに耳を傾けるという構成は誠実だった。たしかダニエラ・カーターだったと思うけど、トランジションに難色を示す母に対して「彼女も男性から受けるべきリスペクトや保護を受けられなかった女性の一人である」という語りがあって、そこまで包摂しているのはよかった。