ただ7話における環境保護とヴィーガンを巡る一連は全く納得いかなかった。たしかに白人主導でありながら有色人種にも遡及するために人種差別的な活動をしている団体もいるのかもしれないけど、だいぶ極端な例だと思うし、こういう活動全体が欺瞞であるかのような演出には鼻白んだ。SNSに関するあの人の「演説」も日本のネトウヨっぽいというか「真実をわかっている我々!」みたいな薄っぺらさを感じた。ラストのチキンを貪るところも浅はか。あの会社のマークがアボカド(環境負荷の高い植物)なのがそういう欺瞞の象徴なのか単に知らないのか、特に作中で突っ込まれなかったのでわからない。
あそこからSNSとの付き合い方にフォーカスしていくので全く意味がない展開とは言わないけど、その後立ち返って訂正されることもなく「一理ある」単独エピソードとして終わってしまったので残念。ここさえなければ一切瑕疵のない完璧な作品だったかもしれない。2020年の制作らしいけど、にしてもな……。ここもミカエラ・コールの体験談だったりする?だからって免罪されるわけでもないけど。