ただ前述した通り、後半に行くにつれてどんどん「え、これどうすんの……?」っていう袋小路に入って行った結果、最悪の事態になってしまったところで怪我の功名というか、ソフィアの望んでいた結末が訪れた時の何とも言えない空気。でもそこで留まったりせずすぐさま前進し始めるように映画も高らかに音楽を鳴らし、人が踊り、愛を語らい、そして終わる。ここに「いや実際こうするしかないじゃん」っていうフィーリングがあった。ハッピーエンドであると言いたい。
アスペクト比は2.00:1。撮影は結構気をつかってる感じでデジタルだけど派手な色味が良かった。結構ぶつ切りの暗転が多用されてたけど、不安の表現として効果的なところとそうでもないところが混在してた。タイトルとエンドロールではピンクっぽい赤とオレンジが基調とされていたけど、レズビアン・プライド・フラッグをイメージしてるのかな。音楽もトラップとかヒップホップ中心で楽しかった。