アフターパーティー S2
Apple TV+

S1から続けて。一番フラットに状況を説明しないといけない1話が薄味になっちゃうのはしょうがないとと思ったけど、2話以降のパロディには明確な意図があったのでS1より楽しめたかも。

キャラ性にフィットした語り口を面白く見たS1だったけど、今回は東アジア系多めの人種構成を活かして、凝り固まっている各ジャンルの映画の在り方を破壊していくような爽快感があった。特に4話のウェス・アンダーソンパロディはウェス・アンダーソンなら絶対やらない物語、人種構成になっていたので、氏がそんなに好きじゃない自分としては「こっちの方がいいじゃん!!」って思うくらいアガった。別に美的感覚はお好きにどうぞって感じなので中身だけ変わってくれてラッキー✌️みたいな。基本シネスコなのにアスペクト比変えまくるからテレビだとビスタパートで額縁になっちゃうところはマニアック度高い。『高慢と偏見』をアジア系でやるとかモノクロノワールでアジア系・アフリカ系のカッコいい人が出てくるとかそういうのも全部このキャストだから出来てることで制作も狙ってると思う。飛び道具になりがちなケン・チョンも割と地に足ついた演技で良かった。

フォロー

そういう面以外にもティファニー・ハディシュの『氷の微笑』性別入れ替えとかジョン・チョーの若干のウォン・カーウァイ?とかも笑えた。ヒッチコックだけはちょっと微妙でヒッチコックのそっくりさんみたいな人が出てくるのも制作側の自信の無さを感じてしまった。まあでも50年代でヨーロッパビスタでカラーでってちょっとその時点でリアルタイムではない世代としては違和感あるので(実際は何も間違ってないんだけど)そこは保険かけちゃったのかな。

流し見してても最終話でしっかり解説しながら種明かししてくれるので助かる。映画好きにオススメのドラマでした。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。