米国は太平洋地域での覇権維持に躍起だけれど、米国の同盟国である欧州諸国は太平洋には全く地政学的な興味がない。EU諸国にとっては、中国は、大切な輸出先であり、投資者。別に中国が太平洋で勢力を伸ばそうが、欧州には関係ない、というスタンス。非常に大切なインフラである港などにも中国資本が入っているのが現状。中国は非常に巧く、まずは南欧の港に投資し、焦ったドイツは米国にやめろ、と言われてもハンバーグ港への中国の投資を受け入れた。今度は中国が欧州の交通網のデジタル化を担おうとしていることがわかる。またもやドイツは受け入れた。一方、米国は大統領が変わると欧州への態度もクルクル変わるし、戦争で米国の戦争産業に儲けが出るケース以外はアテにならない。