私、先進国政治経済比較が稼業で、日本や韓国の事例を欧州諸国と比較することで、欧州内だけの比較だと気がつかない要因を明らかにするってことをしてきました。比較とは別に日本政治にも興味があり、選挙制度改革後の一連の政治改革と日本の民主主義の展開にも興味があったのだけれど、日本政治への興味は全く尽きてしまった。小沢一郎氏を狙った検察の動きとか、福島原発事故の主犯である原発村が実は経団連のコアそのものであることとか、日中関係をぐちゃぐちゃにしてでも、政権奪回を狙う自民党とかに幻滅。2011-2012は、病気になりそうなくらいに日本政治に対する落胆と怒りを感じた。でも、日本だけが問題な訳でもない。米国の政治制度は日本どころか世界に悪影響を齎らしているし、どこに理想郷の民主主義があるのか、というと解はない。
それでも、匙を投げずに投票に行き、抗議運動を起こさないと、いろんな権利が侵害されていることに気づくことになる。そうすると手遅れ。究極的に守らなければならない一線は、権力への監視と権力者の横暴の阻止。最低ラインとして、政権交代がないとダメ。Elon MuskがTwitterでやっていることが、安倍自民党やトランプ一派の目指してること。今、米国がそこの一線を戦っているところ。