@sakaefuchino 全然、失礼ではないですよ。米国内の反知性的傾向についてはフランス人貴族のAlexis de Tocquevilleが19世紀の米国を旅し、アメリカにおける民主主義の特徴の一つとして書いおり、良く知られた話であり、トランプの勝った2016選挙の際には、反エリート・反エキスパートのポピュリズムとも関連づけられたりしました。それでも米国には知性重視のエリート層が存在し、質の高い雑誌や書籍が存在します。#日本 はそういう層が薄っぺらになってしまったのではないでしょうか?反知性が絶対多数派社会のようです。なぜなのか、を考える必要がありますね。
@sakaefuchino 言語による市場の大きさは重要だとは思います。特に英国メディアの場合は、エコノミスト誌とかファイナンシャルタイムズ紙(日経により買収)が国際的に読まれるようになったのは英語だから。でも、それだけではないと思います。先のコメントで例に挙げたThe New Yorker誌とかは殆ど米国内で読まれていると思うし、発行部数的には日本の週刊誌の『エコノミスト』や『ダイヤモンド』と変わらないか少ないと思います。教育水準の高い層をターゲットにした雑誌というのが日本では大企業サラリーマンみたいな括りになり、『日経ビジネス』を読む、という感じになるのかな、と。
@JapanProf 『日経ビジネス』も,『エコノミスト』も,『ダイヤモンド』も,ネットで流れてくる断片を読んで腹を立てることはあっても,ちゃんと読んだことはないので,日本での現状をあまりちゃんと把握していない可能性もあります.
僕自身の日本の academia での経験では,日本の大企業サラリーマンや管理職の人たちのような mindset (と僕が想像するところ)の人が多くて,(academics としては) ほとんど付き合いきれない,という感覚があります.日本に移住してからずっと中央でない大学を転々としたので,そのせいなのかもしれませんが.
メディアに関しても,言語の国際語であることの度合いの違いの問題以上に population の中での 「知識層に属す人たち」 や,「知識層に属していると思いたい人たち」 のありかたの違いが,無視できないのかもしれません.僕の場合,ある意味で,アメリカをはさんで日本の反対側に位置するように見えるドイツから日本に移住したので,これはもう20年以上前なのですが,今だに,この 「反知性主義」 というか 「知性の欠如」 には,苦しい思いをしています.
@JapanProf 「質の高い雑誌や書籍が存在」する,ということに関しては,米国と日本を比べるのはちょっと unfair な気がします.英語が国際語なので,質の高い雑誌や書籍を英語で出版した時には読者を全世界に求めることができるからです.まあ,これは,日本が,日本語を国際語にする努力を怠ってきたことのツケとも言えますが,逆にそう見た時には,日本のニュースメディアはどうしようもないとしても,一部の出版は日本語の劣勢にもかかわらず結構頑張っていると褒めてあげてもいいような気がします.僕自身これまで,売れない,でも自分では質が高いと思っているところの日本語で書いた本を,全部どこかの出版社かからは出せているので (というより backlog が溜まってしまっていて toots に逃避したりしているとも言えますが),その bias のかかった意見になってしまっているかもしれませんが.