この号には「jem」創刊号にも異様な熱を帯びた原稿の礫を寄せてもらった大島豊さんが参加しているが、もともとはこれもビショップのおかげ。僕が大島さんの名を強烈に意識しやがてこちらからコンタクトを取り、ついに知遇を得ることになったのは「宇宙飛行士とジプシー」でネット検索して出てきた浅倉久志をめぐる記事にどうしようもなく強く惹かれたからである。安田均がかつて明敏にも指摘したように、ビショップはやはり共感回路を人と人のあいだに生成してしまう作家なのではないか。
おや、雑誌の熱について語るはずが、きょうは感傷的な追想にひたってしまって一回休み。続きはまた、いつかの夜に。