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海外文学レビュー&評論同人誌「カモガワGブックスVol.4 特集:世界文学/奇想短編」に論考ひとつ、コラムひとつを寄稿しました。11月11日の文学フリマ東京37 、ブース「カモガワ編集室」で頒布されるほか、通販でも購入することができます。

・「“新進作家”、レジェンド・エリスンに嚙みつく? ――ハルキムラカミによる若干のSF批評に就いて」

村上春樹が「ハッピーエンド通信」というカルチャー誌にデビューまもない頃(1980年)に寄稿したエリスン『死の鳥』書評ほかを手がかりに、村上作品におけるジャンルフィクションの痕跡を示唆する文章です。ある時期以降、村上春樹はジャンルSFやホラー小説について正面切って言及するのを回避しているようにさえ見えますが、シルヴァーバーグにも触れつつハーラン・エリスンやル=グィンについて饒舌に語るこの書評は、邵丹『翻訳を産む文学、文学を産む翻訳』における考証主義とは別のアプローチから注目されるべきものだと考えています。このひと、ヴォネガット以外にもこんなにSFについて語るひとだったの!?という驚き。(つづく)

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