10月5日に起きた横浜市中学校給食における「たばこの吸殻混入事件」について、保健所の調査報告資料から分かったことを記します。このツイートに順次繋げていきますので、ご確認ください。  
①じゃが芋を加工したのは少なくとも4日前
対象:給食製造事業者・納品事業者・納品事業者仕入先
当該じゃが芋は、【給食製造事業者←納品事業者←納品事業者仕入先←納品事業者仕入先の仕入先】の流れで納品された。じゃが芋の加工日が10月1日のものが含まれており、原材料は納品事業者仕入先からさらに別の仕入先で加工されているため、最初の加工日が10月1日以前の可能性もある。(喫食した日は10月5日)

②検品が不十分
指摘対象:給食製造事業者
納品されたじゃが芋を開封し、異臭や異物等がないか確認するのは一袋のみ。酸化防止剤入りの水とじゃが芋が入った袋の口を開け、釜へ中身を全て投入する。ザルにあける等の異物確認をしていない。

③施設専用のコンテナに移し替え
指摘対象:給食製造事業者
原材料受け入れ後、納品業者のコンテナから施設専用のコンテナに移し替えている。仕入業者のコンテナから自社のコンテナに移し替える際、納品袋の外側に異物はなかった。納品事業者のコンテナに問題があったとは限らない。それにも関わらず、11月16日発出の「中学校給食の安全対策に関する取組状況について」では、納品事業者のコンテナに毎回新しいビニールを敷く対策を実施することにしており、給食製造事業者のコンテナについては言及されていない。

④作業着にポケットはある
指摘対象:給食製造事業者
社員の作業着にポケットはないものの、パートの作業着にはポケットがある。また、製造室にはメモ帳を持ち込める。11月16日発出の「中学校給食の安全対策に関する取組状況について」の、「調理員の白衣にポケットはなく、私物の持ち込みはない。」の記述には問題がある。

⑤喫煙者と銘柄の把握
指摘対象:給食製造事業者・納品事業者仕入先
給食製造事業者の調理担当者のひとりは喫煙者であるが、銘柄は把握していない。この喫煙者は異物が見つかった釜の担当ではなかったが、11月16日発出の「中学校給食の安全対策に関する取組状況について」で「当日検品担当者や当該釜の調理員の中に喫煙者はいない。」とするのは、問題の究明を妨げる見方ではないか。なお、納品事業者仕入先では従業員の喫煙者の中に当該銘柄を常用している人がいた。

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⑥食材の袋は手縛り
指摘対象:給食製造事業者・納品事業者・納品事業者仕入先
食材を入れた合成樹脂の袋は、常に密封されておらず手縛りである。

⑦釜の内容物破棄、異物は納品事業者へ
指摘対象:給食製造事業者
給食製造事業者は異物が発見された釜の内容物を破棄した。給食製造事業者で発見された異物であるにも関わらず、保健所の調査時には納品事業者が異物と加熱されたじゃが芋を保管している。
異物が発見された給食製造事業者で現場保存に努めるべきではなかったか。

⑧調理場に防犯カメラなし
指摘対象:給食製造事業者
防犯カメラは納品場所、製造所に入るところ、駐車場にしか設置されていない。調理する場所には設置されていない。(委員会での報告によると、12月時点でも未設置と思われる。)

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