映画「流麻溝十五号」
国民党が中国本土を追われて間もない頃の台湾は、共産主義へ対抗せんとする余り、共産主義社会と同じか更に酷い社会と化し、共産主義者の疑いを抱かれた者達は、思想改造の為の施設へ送られ……。
実は、俺、ギリギリ冷戦時代の最後の頃には物心付いてた世代なんだけど、実は、米ソの代理戦争に巻き込まれた発展途上国って、西側も東側も、こんな感じの国ばっかりだったんだよなぁ……。
「自由主義陣営」「民主主義陣営」なんて、嘘八百の自称に過ぎない。「歴史修正主義」は、元々、当事者の自称だけど、実は連中が主張してるのは、とっくの昔に淘汰された古い説だったり、「キリスト教原理主義」も、当事者の自称だけど、実は無茶苦茶な俺俺解釈をやりまくってるよ〜なモノ。
こんな国が少なくなっただけでも、人類は少しづつだが、マシな方向に向かってると言えるだろう。
まぁ、しかし、収容所で起きた「反乱事件」(と言うには、余りにささやかな抵抗)に関する死刑命令書にある人物がサインするシーンのおぞましさよ……。