最近読んだ本。
どうやら「お袋の味」と云う言葉が生まれたのは1960〜70年代で、00年代には女性向けの料理本からは、その言葉は消えてしまっていた。
その代りに、女性向けの料理本に多用されるようになったワードが「おばあちゃんの味」「結婚出来る料理」。
「お袋の味」と云う言葉は、その言葉に慣れ親しんだ世代が「おじいちゃん」「おばあちゃん」になる頃には「おばあちゃんの味」に置き換えられてしまった、と。
https://www.amazon.co.jp/「おふくろの味」幻想~誰が郷愁の味をつくったのか-光文社新書-湯澤-規子/dp/4334046479
ついでに、戦前は中流以上の家では「女中さん」が食事を作る場合も結構有ったので、「お袋の味」と云う言葉が生まれたのは、どう考えても女中さんと云う仕事が消えて以降、と。