保険の仕組みに戻れば、起こる確率は少ないけれども避けることはできず、起きた場合には非常に高額の負担がかかるものについて、みんなで予め負担しておいて備えるということなので、起こりにくければ、その分保険料も小さくてすむ。通常は気にならない位の負担で済ませて、貧乏くじを引いてしまって大きな負担が発生しても、みんなの積立で助けて貰えるというのが、保険の利点。

逆に言えば、多くの人が必要になるので入った方が良いという宣伝文句は、保険料負担として見れば高くならざるを得ず、保険会社の手数料などを考えれば、どこかで貯蓄や投資の方がメリットとして上回るのは必然。

保険の専門家が先進医療特約だけは入った方がお得というのも、そういう算数の面から見れば正しい。利用される場面が非常に少ないから。ただ、個人賠償責任保険とかと違って、先進医療は自分で選択するかどうかに被保険者の意思が介在するし、そもそもの日本の医療制度から考えれば、入る意味は無いと思うけど。

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この観点で国民皆保険制度を考えてみると、健康保険を利用する場面は多く、金額は小さいことが多いので、保険料としては割高に感じられ、民間の保険会社が運用するのは難しいのだろう。皆保険として強制することで、広告を無くし、手数料部分も公的に担うというのはもっともなように思う。

保険の枠組みで個人の医療行為にかかる費用負担に対応しようとするのなら、健康保険料が高いと感じるのは、ある意味では仕方ないことなのかもしれない。

当然、保険の枠組みではなく、税金から負担するとか、他の方法もあるけれども。

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