今の仕事にも関わることではあるけれど、必ずしも、社会の役に立つことを目的とする今の流れを否定することは無いのではないかと思っている。
むしろ、役に立つからこそ研究しているのだが、その役に立つというのは、金銭的な物に限らず、文化的な物、哲学的な物などでも良くて、その上で、ちゃんと、自分の仕事の影響力を理解し、長期的な物も含めて主張することが大事なのでは無いかなぁと思う。
一切役に立たなくても良くて好奇心だけで動いていると言ってしまうと、国民なりパトロンなりが補助金や資金を提供する理由がなくなってしまい、自分の趣味でやれば良いと言われてしまうのでは無いかなぁ。
大事なのは、昨今の評価が、あまりに直接的なものに限られてしまっている、もしくは、限られてしまっていると思わされている、ということなのでは無いかなぁ。
あと、僕自身も昔そうだったのだが、なんか役に立つことを考えるのは良くないと思ってしまっている節も基礎研究の側にある気がするんだよね。
この感覚は自分でも理由が良く分からないのだけれど。