従来型の選挙は、投票した時点という瞬間において、選挙民の考えが最も反映されるように当選者が選ばれるべきということに重きを置いていて、多くの選挙の数理もその範疇で考えられている。これは、その瞬間における最大派閥かそれに類似する候補者を選ぶというもの。
僕の提案する確率選挙は、投票した時点という瞬間では、選挙民の考えが最も反映されるとは言えないが、確率的に見れば反映されるというもの。集団の意見を反映するというのは、本来、最大派閥の意見を選ぶと言うことでは無いはず。
先の意見で最大派閥を選んでしまうのは、特定の瞬間においてという要請によって、一回毎に切り離して考えるべきという条件が付け加わった事による。
確率をどう解釈するかは難しいところだが、パラレルワールドを考えても良いし、仮に同じ集団が何度も繰り返し選挙をすると考えても良いが、前者であればパラレルワールドの総体として、後者であれば、長期に渡る結果の総体として、当選者の構成は選挙民の構成と一致する方が、より本質的に集団の意見を反映していると僕は思う。(まぁ、ここは価値観の問題w)
多分、日本の法学の人間にとって、選挙は数学が関わる問題だという発想が無い上に、文系・理系の枠組みの中で数学が苦手な人が多く、純粋に政治思想的な問題だと思うことで引きこもっているのが原因だと思う。