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ゲーム理論で有名な囚人のジレンマで冷戦時の軍拡競争が説明されたのは有名だけど、あれって、その数理的構造を見ることで、軍拡競争の愚かさを露わにすることで、囚人のジレンマから抜け出す方法やロジックを考えるべきだという話として、僕の中では理解していた。でも、いまだに、ゲーム理論で考えれば軍拡するのが合理的みたいな正当化に使われていないかな。

ゲーム理論に対しては、大学の頃に「ゲーム理論―批判的入門」という本で友達と勉強会をして、それから意識が色々と変わった気がする。

複雑な問題をゲーム理論の問題って捉えた瞬間に、説得力のある方法で簡単に判断できてしまうのが最初はすごいと思ったんだけど、要は、色々と考慮すべき面倒な問題を無視する方便としてゲーム理論が使われているってことなんだよね。これはゲーム理論の問題ではなくて、使う側の問題なんだけど。

ということで、本の紹介。翻訳は微妙。とはいえ、世間に出回るのはゲーム理論って楽しい・すごいみたいなのばっかりだから、こういう批判的に学ぶ本は一読の価値があると思う。


「ゲーム理論―批判的入門」
ショーン・P.ハーグリーブズ ヒープ、ヤニス ファロファキス
amzn.asia/d/0H1nYUh

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