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熊野大学がずっと受け継がれてきたことに、深い敬意と、(いま、この島国に感じる危機感や焦燥感の裏返しでもある)心強さを感じている。
1991年「湾岸戦争に反対する文学者声明」は多くの文学者に批判されたけれど、「あの頃からもう『戦前』だったんじゃん」と、つくづく思う。
同時期の、柄谷行人氏との対談から。
中上
「正義は正義だ。不正義は不正義だ。それを言わないとどうしようもない、というところに来ています。このままでは、文学が成り立たなくなる。」
柄谷
「僕は、ちまちましたポストモダン的シニシズムとかイロニーとかにうんざりしている。あんなのは自意識の欠落だよ。シュレーゲルが言ってるんだけど、イロニーの最終形態は真面目になることだ、と(笑)。だから素直にやろう。」