最近森村誠一の『太平記』を読んだ。
大体の歴史的事実は把握しているのにちょこちょこ読むのがしんどくなる。太平記って南朝びいきだと言われているけど、勝ち馬乗りの私でさえ南朝に肩入れしたくなる。役者が揃っていて、それが定期的に退場していく。情緒がもたない…。
護良親王は父親との葛藤との末に弁明の余地も与えられず闇に葬られるような感じでしんどかったし、楠木正成は自分で自分の後始末をつけたみたいな最期で泣けた。新田義貞はお前ぜってーいいやつじゃん!っていう感じの泣き笑いの最期(私だけかも)。そして逃げ若、時行さん!この方はけっこう地味な扱いなのに、オリキャラが絡んでてこれが泣ける。
いつの時代も上は現場の苦労知らねーから。じゃあお前が戦ってみろよゴルァ!ってプンスコしながら読んだ。
あと直義と尊氏の兄弟対決もしんどかった。直義は兄貴のことすごく好きだと思うの❤️…という妄想。ちょっと江澄味があるお人。