京極夏彦『姑獲鳥の夏』読了
これは学生の時に一度読んでいるんだけど、すっかり内容は忘れているので一から楽しめた。
昔は脳科学とか精神病理学みたいな?のと民俗学の融合だと思っていたんだけど、今読んでみると仏教哲学だという風に見える…。思い過ごしかもしれないけど。
『姑獲鳥の夏』がすごかったところはオカルトを科学で看破するわけじゃない所にあると思う。人文科学的なあらゆるアプローチで説明するって感じかな…。しらんけど。
当然なんでしょうけど作者の博覧強記っぷりと論理の組み立てに脱帽。
なんかこの本が出た時代の雰囲気とか思い出したなあ。世紀末だった笑。陰陽師とか今ではベタだけど当時はそうじゃなかった。