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今吉屋信子の『乙女のための源氏物語』を少しずつ読み進めてて、まだ紅葉賀の章なんだけど面白い〜!戦後すぐの鎌倉で、老婦人が孫娘三人とお隣の実業家の女性に講義する形で源氏物語が語られるんだけど、この婦人の目を通して語られることで物語の筋立ての面白さだけではない、情景描写や宮中生活の描写の美しさが伝わってきてとても新鮮だし、物語に対しては聴き手のツッコミが入るからすごく楽しい!光源氏が女性に手を出すたびに末っ子が「なんでこんな男性の話書いたのかしら」とか「色魔」とか言うから笑っちゃうし、実業家の女性は「いつの時代も女性が生きるのは大変ですね」としみじみ語るのもいい。なんか全員が光源氏のこと拒否した空蝉のこと応援してるのもおかしい。吉屋信子の感覚は今にも通ずるものがあって、その新しさがとても好き。

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