『ロイヤルホテル』は予告がリアルな嫌さに満ちていてちょっと辞めとこと思ってたんだけど、『荒野の千鳥足』か〜!変でおっかなくて残酷で、ラストは肩透かしを食らったような、でも何か大事なものをどっかに置いてきたような、独特の後味があって好き、とまではいかないけど観てよかった映画だった。オーストラリアの知らない街で地元の暴力的なコミュニティに巻き込まれて次第に順応してしまう男性教師の話です。カンガルーが狩られる場面は実際の狩猟映像を使っているそうなのでしんどいし女性が性的・暴力的に扱われるし男性同士の性交渉の示唆もある。で、このコミュニティを率いているのがドナルド・プレザンス、『大脱走』の役柄とは真逆なのでびっくりです。
しかし『荒野の千鳥足』を踏まえると『ロイヤルホテル』も過酷な映画だろうなと想像がついてやはり観るの怖いな……