エドワード・ケアリーの短編集『飢渇の人』の中に『バートン夫人』という小説があって、とにかくバートン夫人がどんどん増殖して人間世界を浸潤していく、増殖して家の屋根瓦持ち上げたり夜中に窓から侵入したり人の体内に入り込んでまた増えたりするバートン夫人に気をつけろ、奴は15世紀にはもう存在が確認されているっていう話で、読み終わって頁を捲るとケアリーの描くバートン夫人、めっちゃ普通に見えるキレイめ女性で笑ってしまった。
いいなあ私も後の人生は災厄として畏れられたいしどんどん増えて街を制圧したりしたい。
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