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『罪と罰』(光文社古典新訳文庫)第一巻を読んだ。
殺人を犯し、犯行の露見に怯えつつ罪の意識に苛まれるラスコーリニコフを下宿先で待ち受けていたのは、故郷からサンクトペテルブルクに来た母と妹だった……、どうするラスコーリニコフ! という絶妙な引きで次巻に続くのが、心憎い構成です。
内面で葛藤するラスコーリニコフに共感するか、あるいは外向的であけっぴろげなラズミーヒンに共感するかで人は大きく分かれると思いますが、私は内面で自意識と葛藤が渦巻くラスコーリニコフに共感します。
主人公をはじめ、お金に困る人物が何人も出てくるので、働いている身にはお金がない辛さも身に沁みる作品ですね。
次巻が楽しみです……!

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