フォロー

「身体を売って金をもらっている」という言葉に潜む労働への侮蔑。「身体を売る」ことが侮蔑の対象となるのは、市場から適正な手続きを得ずに金銭を得ている、即ち不労所得によって不当に利益を得ているとみなされるからである。しかし、「身体を売っている」者たちが実際に売っているものは身体ではなく労働である。「身体を売る」者たちは労働の対価として金銭を享受しているにすぎない。セックスワークが市場内の労働として認められないのは第一に市場内の他の労働よりも劣位におきたいという差別からくるのであり、労働として認められないが故にセックスワーカーは差別され危険な環境に身を置かざるをえないのである。「身体を売る」という表現はセックスが労働であるという事実を隠蔽する。セックスワークは決して楽な仕事ではない。「身体しか売るものがない」のはその他の労働者も同じである。なぜなら労働者とは労働力以外のものを販売することができない者を指すからである。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。