"彼ほど偉大なアーティストに依頼する予算はなかったが、彼に映像を見てもらうまで作曲家は決めないことにした。同じ精神を分かち合い、作品の価値を理解してくれることを願って......。
そしてあの日、私はニューヨークのコーヒーショップで彼の反応を待ちわびていた。
窓の外を眺めていると、優雅な着こなしの龍一が通りを渡って店に入ってきた。そのまま私に歩み寄り、何のてらいもなく私を抱き締めて、この映画を作っていることに静かに感謝を伝えてくれた。
私は安堵と感謝と喜びで涙が込み上げ、その瞬間、パートナーを得たと確信した。"
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