日本の民衆に広く浸透した「反共」は、とくに共産主義の理解に根差した理性の世界のものではなく、「何となく怖い」「中国北朝鮮ロシアのイメージ(実際にはどれももはや共産主義国ではない)」「世間に後ろ指を指されそう」といった、うっすら曖昧な忌避感情ベースもので、まあ国民病と言ってもいいかもしれない。すりこまれた習慣のようなものなので、覆すのはなかなか難しいだろう。
日本共産党は理の部分でみればもはや共産主義でもなんでもない政党だと思うが、大方の日本人には恐らくわからない。看板に「共産」と書いてあれば、キョーサンシュギと見なされる。