3年と少し前。私は「ITと人権」という「看板」を掲げました。
https://x.com/AkioHoshi/status/1440223733092732933
IT(情報テクノロジー)やIT企業の今後を考えるうえで、人権(human rights)の切り口が重要になる、という思いからです。
その後、どうなったか。
例えばTwitterでの人権状況は劣化の一途をたどりました。特にイーロン・マスクによる買収後には、差別言説やフェイクニュースやハラスメントが堂々と放置されています。
SNSは平和にも悪影響を与えます。ロシアによるウクライナ侵略いらい「ハイブリッド戦争」という概念が有名になりました。SNS上の偽情報による民心誘導はいまや戦争の一部となっています。
SNSは民主主義を揺るがしています。アメリカ大統領選、日本の都知事選、衆院選、兵庫県知事選はSNSの動きが大きく影響したといわれます。
(もちろん「SNSだけ」を過大評価するのは間違いですが、一方でSNSの影響力をあなどるべきではありません)
つまり、平和、人権、民主主義という私たちの社会の重要な基盤を、デジタルテクノロジーの産物が揺るがし、不安定化させているのです。規制はまったく追いついていません。
私たちは、IT(情報テクノロジー)の負の影響から目をそらさずに考える必要があります。