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国連の未来サミットが採択した「未来のための協定」から、目に付いたアジェンダを抜粋してメモ(網羅的ではありません)。
un.org/sustainabledevelopment/

- 安保理改革。安保理の実効性と代表性を向上
- 多国間の核軍縮への再表明
- 国際金融で、開発途上国により大きな発言権を
- 世界的な金融セーフティネットを強化
- 人類と地球のウェルビーイングと持続可能性を測定(GDPを補完する新指標を開発)
- 富裕層課税の世界的な最低水準導入へ
- グローバル・デジタル・コンパクト:すべての人々、学校、および病院をインターネットに接続。人権/国際法におけるデジタル協力。安全なオンライン空間を実現。AIガバナンス
- 将来世代に関する宣言
- 人権、ジェンダーの平等、女性のエンパワーメント

雑感:
とりあえず、世界が抱える問題群を特定し少しでも前進させようとする文書、とラフに理解しました。

専門家は「自分の分野に集中したい」と思っているでしょうが、「複雑な問題はつながっている」ため、このように問題群を包括的に記述した文書は非常に重要だと認識しています。

追記:
文書はAction(行動)のリストの形式で書かれているのですが、特に気になった2つをメモ。

カッコ内は私の意見です。

(世界的な軍事費増加への懸念)
Action13 (c) 軍事支出が持続可能な開発と持続可能な平和の構築への投資を損なうことのないよう保つため、事務総長に対し、第79会期末までに世界的な軍事支出の増加が持続可能な開発目標の達成に与える影響に関する分析を提供するよう要請する。

(安保理常任理事国の拒否権の見直し)
Action 39 (g) 拒否権の問題は安全保障理事会改革の重要な要素である。私たちは拒否権の範囲と行使の制限に関する議論を含め、拒否権の将来について合意に達するための努力を強化する。

雑感:
当たり前の話ですが、軍事費が増えれば社会保障やインフラ整備は後回しになり、持続的な開発目標(SDGs)の達成にマイナスの影響があります。国連はこれを懸念して分析を始めました。

例えば日本は米国の要請で軍事費(防衛費と呼んでいる)の倍増を予定しています。悪影響がないわけがありません。

国連安保理はロシアと米国の拒否権発動で機能不全です(ウクライナとガザは、ほんらい安保理が取り組むべき課題でしたが動けていません)。国際社会の声をより反映させる取り組みが期待されます。

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