岸田首相が就任演説で唱えた「分配なくして成長なし」は正論だったが、潰された。
茂木敏充幹事長は総裁選出馬記者会見で「増税ゼロ」を唱え、他の幹部や関係者から裏切り者(「明智光秀」)呼ばわりされた。
富の再配分の政策は潰され、国民から搾り取る政策は推進される流れができている。
一方で、国民の合意を得ていない改憲と防衛費倍増があたかも既定路線のように進められている。安保法制と合わせ、米国の戦争に、日本が軍事協力する(経済協力だけでなく)流れが作られようとしている。
政治家は差別発言を堂々と繰り返す。カルト集団と政治の癒着はナアナアにされようとしている。司法と報道の独立は損なわれ、権力者の違法行為や倫理からの逸脱への歯止めは機能不全に陥っている。
自民党政権から脱出しないと、私たちはいまよりずっと厳しい状況に置かれることになる。