太平洋諸島フォーラム(PIF)年次首脳会合の声明は、下記URLで閲覧できる。
声明文本体(PDF)
https://www.forumsec.org/wp-content/uploads/2023/11/FINAL-52nd-PIF-Communique-9-November-2023-1.pdf
ちょっと解説:
日本側は「海は公共財なので、海洋に面する諸国の許可を得ずにALPS処理水を放出していい。安全であることは説明して理解してもらう」という立場を取っている。一方、太平洋諸島フォーラム側はALPS処理水は貴重な公共財である太平洋(Blue Pacific)への潜在的脅威と捉えている。
今後30年かそれ以上におよぶ廃炉のプロセスのどこかで、想定外の出来事により悪質な放射性物質が海洋に流出する潜在的な危険性はある。だからIAEAは福島に常駐してモニタリングをする訳だが、太平洋諸島フォーラムとしても継続的に対話を続けたいと言っている。太平洋諸島フォーラムとしての自前のモニタリング能力の構築にも言及しているが、リソース確保まではできていない書きぶりだ。
任せっきりは心配ですよね。当然の話だと思います。