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ヤニス・バルファキス「資本主義は死んだ。テクノ封建制、万歳!」courrier.jp/cj/341814/

バルファキスの新刊『テクノ封建制──何が資本主義を殺したのか』を紹介する記事。

経済学者ハイエクが至上のものと考えた自由市場は、今やクラウド資本が寡占する中央集権型のデジタル取引プラットフォームに取って代わられた。高額な手数料を要求するプラットフォームは自由市場より荘園に近く、今やごく少数のクラウド資本家に富が集まるテクノ封建制の時代だ。

ここ20年で登場した変異バージョンの資本主義=テクノ封建制は強力であり、ウイルスが宿主を食い尽くすように旧来の資本主義を破壊してしまった。

今やわたしたちはデジタル農奴として、富の源泉である脳の中の情報をクラウド資本に無償で提供している。

感想:納得しやすい世界観。資本主義は破壊されつつあり、Big Techはその尖兵だ。Big Techが振る舞いを変えない限り、世界は破壊されてしまう。

先日公開されたマーク・アンドリーセンの「テクノ楽観主義宣言」とは思考の厚みが違う。

ヤニス・バルファキス「資本主義は死んだ。テクノ封建制、万歳!」courrier.jp/cj/341814/

そうだ。なにか民主主義としてはおかしいと思っていたのだが、だって民である自分に全く力がない感じだったからだが、そうか、テクノ封建制だ。
youtuberなんかはBANされるのを非常に恐れている。まるで王を恐れるように。
ソニーのプレイステ―ションも何かと言うとBANするらしい。
問答無用でBANされて、抗議する方法は裁判しか無くて、しかも相手は外国にいるから日本の裁判所で裁判して効果あるかどうかもわからないというハードルの高さ。
デジタル独裁者が群雄割拠している。

「テクノ封建制」という言葉は的をいていると思うが記事は長くてあんまりピンとこない。

IT長者で何兆円とか下手したら何十兆円とかを個人が持てるような世の中は、そういう金持ちと自分を比べたらかつての王と奴隷ぐらいの格差はあるだろう。そして、そういう金持ちが提供するITサービスからBANされると望むような生活が送れなくなったりするから、そういう「王」は罰を与える権力を持っていることになる。
民主主義の世の中で、自分たちの意見が(多数派ならば)通って、罰は裁判の判決によってのみ受ける、というのとはだいぶ違ってきた。

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