世の中の問題には、メリット/デメリットを天秤にかけて判断してよい問題と、天秤で決めてはいけない種類の問題がある。
企業の経済活動は前者だ。支出を正当化できない活動は縮小、撤退する。
人権問題は後者だ。例えば「差別問題が少し残っているが、コミュニティ全体のメリットを考えて優先度を下げて放置しよう」という考え方は、人権の倫理ではアウト。
ではリソースが足りない時はどうすればいいのか。
すべての問題に取り組むことが無理でも、責任ある人や組織が、問題を認識し改善する意思を示すことが大事だ。黙殺、放置は「差別してよい」という暗黙のメッセージとなってしまう。